住宅ローン借り換え
住宅ローンの借り換えを検討する場合、金利差だけに着目すれば良いのか?金利が安くても借り換えで借金が増えてしまうケースがないのか?月々の返済額、借金返済合計額など注意する点は何か?
住宅ローン借り換えを検討する前に
住宅ローンの借り換えを検討する場合、さまざまな金融機関のウェブサイトを閲覧したり、資料などを取り寄せたり、時には直接銀行などに赴いたりして、最も自分にあったサービスを比較検討することになります。これらの情報を得るにしても、以前は住んでいる場所やメディア情報媒体など、情報にある一定の限りがありました。
情報過多であふれている現在、金融機関同士のサービス競争も相まって、情報量と共に選択肢が急増したため、どの金融機関の借り換えサービスにしたらいいのか?を比較検討するのにとても迷うことでしょう。
そもそも住宅ローンの借り換えをする目的とは、大半の方にとって、月々の支払額を減らしたり、借金返済の合計額を減らしたりすることだと思います。しかしながら住宅ローンが1,2%ほどの長期固定金利であったり、住宅ローンの完済(ローンの借金を全額返済すること)期限が間近(大凡10年未満の数年間)であったりすれば、現在のところ借り換えをするメリットが殆ど無いので、恐らく借り換え検討しないはずです。ただし税金上(贈与税および相続税の関係上)の対処として検討する方もいらっしゃると思いますので、残念ながらケースバイケースとしか言いようがありません。税法上の複雑な関係性を整理する意味でも、税理士などの専門家に相談されると良いでしょう。
以下、目安の一例として2つほどあげておきます
住宅ローン借り換えの注意点
借り換えを検討する場合、直近の金利だけに着目してはなりません。優遇された金利が数年間しかなく、またどこかの他に借り換えすればいいと安易に考えることは、その都度手間と諸経費が掛かり、且つリスクが伴います。実際に借り換えをせずに、元本を減らすために繰り上げ返済をすることだけに集中した方が良いケースもあるのです。
住宅ローンの残高が大きい場合
ローン残高が1千万円またはそれを超える残高があり、借り換えを検討しているローンとの金利差がかなりあるなら、借り換えを検討したほうが得であるケースも考えられます。現時は銀行のサービスでシミュレーションもありますし、郵送やFAXでもシミュレーションが可能です。実際に検討する際には直接銀行等で数社に相談され、メリット・デメリットを比較検討することが一番だろうと思います。
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貯金などを解約したり、生活を切り詰めて節約したりするような返済を中心とした生活が必要なくなるかもしれません。借金が返済計画どおりに進まない方も順調な方も、今の生活や方法に問題点がないか?今一度立ち止まり見直すことが大切です。
資金調達やローンなどお金を借りるときに知っておきたい知恵と情報、注意すべきこと、検討すべきこと。住宅、教育、自動車など個人的な借り入れから会社の融資まで、新規または追加で借金することを前提とした話になります。
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辛いときや苦しいとき、私はいつもこの言葉を思い出しています。